aams 導入事例
社会福祉法人 杏樹会
特別養護老人ホーム 杏樹苑爽風館
介護係長 野村様
aamsを導入した経緯、決め手を教えて下さい
まずは介護ロボットありきではなく、私たちの施設の課題は何かということを多職種間で話し合ったところ「心に余裕が無い」という課題が浮き彫りになりました。その課題を打破するために、介護ロボットに5つの機能を求めました。1つ目が離床センサー、2つ目が生体センサー、3つ目が居室内情報が分かるネットワークカメラ、4つ目が手持ち端末、5つ目が記録の自動同期機能でした。この5つの機能を持ち合わせた、5社の製品をピックアップしデモンストレーションを行いました。デモを行う中で導入した後も協力が必要になると思ったため、一番好印象を受けたaamsを選定しました。
aamsを巡視の際にどのように活用していますか
以前は目視のみの巡視を行っていましたが、aamsを導入してからは目視だけではなく手元で心拍・呼吸の生体データを見ながらの巡視になり、職員の負担の軽減に繋がっています。
aamsを看取りの際にどのように活用していますか
以前は居室に訪室してご利用者の胸の動きで呼吸を確認していましたが、aamsを導入してからはスマートフォンやタブレット等でその方の心拍や呼吸をリアルタイムに手元で確認することで、いち早く急変に気づくことができています。
睡眠状態の表示や睡眠履歴データをどのように活用していますか
覚醒状態がその場で分かるので、そのタイミングで声をかけることができています。また、睡眠履歴をアセスメントすることで、その人その人の生活リズムに合ったケアを行うことができています。
aamsを使用することでどのように業務負担軽減ができていますか
現場の介護職員には身体的、精神的負担があります。実際に私たちの施設でも、その2つの負担軽減が目的でaamsを導入しました。身体的負担の面では、その場で居室内情報を確認することで無駄な訪室を軽減でき、精神的負担の面では、いつでもどこでも手元で心拍や呼吸を確認することができ、職員の負担軽減に繋がっています。
aamsと介護記録システムの連携によってどのような効果がありますか
介護記録の自動同期については、手入力の必要がなくなったためダブルワークの軽減に繋がっています。
aamsとネットワークカメラの連携によってどのような効果がありますか
以前はパッド交換中でもセンサーが反応したら訪室しなければいけませんでしたが、aams導入後は手元で居室内情報を確認し、緊急性が無い時は現在行っているケア終了後に訪室するといった優先順位をつけることができています。
aamsを活用するために行った工夫がありましたら教えてください
aamsは全員に使用するのではなく必要な人に使いたかったので、アセスメントシートを作成しました。アセスメントシートは、転倒危険度、MMSE、バーセルインデックスの数値を用いたシートになっています。そのシートを基に多職種でカンファレンスを実施し、対象者の選定を行いました。対象者の選定後は、aamsを活用するためにアクションプランを作成しました。アクションプランとは、aamsのアラートが鳴ったらこういう動きをすれば良いといった、職員の動きの標準化を図るためのプランとなっています。このプランを用いて職員が全員同じ行動をすることによって、職員の無理・無駄・ムラを無くし、生産性の向上に努めています。