aams 導入事例
社会福祉法人自生園
特別養護老人ホーム 自生園
副主任・介護士 若村・上原様
aamsを導入した経緯、決め手をお教えください
平成19年から私共の施設では看取りケアを実施しています。年々看取りケアの件数は増加傾向にあり、対応する職員の精神的負担が多くなってきている状況にあります。その精神的負担を少しでも軽減できればと思い、何か良いIOT機器がないかと探していました。その中でバイオシルバーのaamsに辿り着きました。心拍・呼吸の状態を波形で確認できるというところ、またタイムラグも少ないというところが1番の決め手となりました。
aamsを看取りの際にどのように活用していますか
ご家族に医師や看護師から状態説明を行う際に、心拍や呼吸の波形を直接見ていただいて説明を行っています。当園では看取り期のご利用者に対して30分に1回の訪室を基本としています。併せてaamsを使用することで、次の巡回までの状態を心拍、呼吸の波形から確認することができ、異変があればすぐに訪室することができます。心拍、呼吸の変化を見ながらご家族に連絡し来園していただき、最期の時を一緒に過ごしていただけるように対応しています。
睡眠状態の表示や睡眠履歴データをどのように活用していますか
私共では評価期間を2週間として設けています。日中うとうとして眠れない方の夜間の睡眠状況の把握や、夜間のトイレのタイミングを確認する目的で睡眠調査をしています。得られたデータを基に多職種間での考察後、考察に対しての対策を具体的に検討し、実行に繋げています。
aamsを巡視の際にどのように活用していますか
棟内や医務スタッフルーム内のモニターに波形を映し、適宜波形のチェックを行っています。異変があればすぐに居室に駆けつけ、状態確認を行っています。また、各職員が所持しているモバイル端末でも波形を確認できるようセッティングし、他の入居者の対応中であっても波形を確認できるようにしています。
aams導入によってどのように業務効率化、精神的負担軽減ができていますか
看取り期において、aams導入前まではご利用者の居室に訪れるまでは状態が確認できないということが精神的負担に感じていました。aamsを導入することで心拍、呼吸の状態を波形でリアルタイムに確認できるようになりましたので、異変があった場合にはすぐに駆けつけて状態を確認することができ、その状況をご家族に連絡するというスムーズな連携がとれるようになったところが1番の業務効率化した点になっています。睡眠状況のデータを活用することで、夜間の睡眠状況、それに対してのアプローチを具体的に考えることができています。また、そのデータをご家族に提示して夜間の状況を説明することにも活用できています。そういったところが業務効率化に繋がっていると思います。
aams導入にあたって苦労した点がありましたら教えて下さい
まずは操作できる職員を確保するという苦労がありました。委員会を通して操作できる職員を増やしていけるよう、周知徹底を行いました。同時に操作マニュアルも作成しながら、現場の職員も操作できるように進めていきました。
aamsを活用できるようになるまでの苦労や活用するために行った工夫がありましたら教えください
aamsの活用に関して、目的、方法を提示いたしましたが、まずは使ってみるということを優先的に行いました。使う中で、目的、方法を職員に伝えながらaams活用の定着に繋げていくよう努力しました。